1998-'99 Follow Your Rotary Dream
地区ガバナー 宮崎茂和
President ROTARY INTERNATIONAL James L. Lacy
◆ “ロータリーの夢を追い続けよう”
今年度のレイシーRI会長は次のように述べています。
ロータリーの創始者、ポール・ハリスはリスクを恐れない夢見る人でした。ポール・ハリスは親睦という当初の夢を実現しようとして、新しい、もっと大きな夢を発展させました。草創期より、ロータリーの夢という力は、ロータリーの最も基本的な要素から芽生えました。すなわち、親睦と奉仕です。この2つの基本的な行動原則は、私たちが発展し、変化し、また新たな夢を見ることを可能にした推進力でした。
果敢な夢を見ることは、リスクを伴います。夢にリスクは付きものです。
今年度のRIテーマ「ロータリーの夢を追い続けよう」は行動への呼びかけです。すべてのロータリアンの心にまず訴え、次いで行動を要請するものです。1998-'99年度は、新しいプログラムを取り上げません。なぜなら、ロータリーには既にプログラム、プロジェクト、強調事項が豊富に存在するからです。その代わり、すべてのロータリアンに実践的なプログラムを駆使して、子供たちのニーズに焦点を当て、地域社会の関心事に取り組むよう懇願します。
◆ あなたのクラブに、地域社会に、ロータリーの夢を!
レイシーRI会長のテーマにそって、わたしは上記の強調目標をかかげました。ロータリーの活動分野にかかわる信念はもちろんですが、RI会長のテーマにそって、地球環境の保全や、幼児を含めた青少年へのアプローチを、この年度の関心事としたいと考えています。
◆ 地区活動など
a)連合地区大会
今年度の地区大会は、関西地区の2640、2650、2660、2680各地区の連合で行なうこととなり、第1日目を各地区の大会、第2日目を連合地区大会とすることとなった。
大会第1日目(1999年3月12日) 場所 ニューオータニ大阪
ホストクラブ 京都RC
ここ30年間で、地区外で行う初めての大会となった。
部門別協議会を地区として復活させ実施した。またジェームズ・L・レイシー会長が当地区大会に出席された。RI会長が地区大会に出席することは極めてまれで、近年ではなかったことであり、大変な名誉と考えている。
大会第2日目(3月13日) 場所 大阪ドーム
ホストクラブ 京都RCおよび他地区の3RC
関西4地区連合地区大会事務局が運営を取り仕切った。この連合大会は2004年に予定されている国際大会の大阪開催のシミュレーションの役割を担っていた。そのため、レイシーRI会長が出席し、連合大会はおおいに盛り上がった。地区が連合して行われる大会は、過去には度々なされたが、ここ30年ほどは絶えて無かったことであり、ロータリアン同士の交流、国際大会の予行演習としも大成功を収めた。
b)RI会長主催 アジア会議
日程 1999年5月6日-8日 場所 京都国際会議場
RI会長が自ら主催してのアジア会議が京都で開かれ、宮崎ガバナーはRI会長のエイド役をおおせつかった。現ガバナーがエイド焼を務めるのは極めてまれだという。この会議の開催もまた、2004年の関西における国際大会成功のための予行演習という側面があった。
c)インターシティー・ミーティング
地区内が5つの組に分かれて開催された。
第1組 1998年9月5日 ホスト 栗東RC
テーマ 地球環境の保全にロータリーの夢と情熱を
第2組 1998年9月26日 ホスト 福知山RC
テーマ あなたのクラブに地域社会にロータリーの夢を
第3組 1998年8月22日 ホスト 京都紫竹RC
テーマ あなたのクラブに地域社会にロータリーの夢を
第4組 1998年10月24日 ホスト 王子RC
テーマ 青少年に夢を
第5組 1998年11月14日 ホスト 福井西RC
テーマ 経済不況とロータリー
d)地区研修セミナーの復活
日時 1998年7月26日 場所 リーガロイヤル京都
目的 財団の組織、寄付の流れ、プログラムの理解
ロータリー財団地区活動資金(DDF)等、財団の補助金を有効に活用する。
新設した「ロータリー財団プログラムと補助金小委員会」の活用
このセミナーには地区の91クラブから会長、R財団委員長、事務局員の3名あて、総勢300名の参加を得て、活動の基礎となる資金の調達法等に関する実質的な研修が行われた。
e)世界社会奉仕
日程 1999年1月14日-18日
参加者 44名
場所 ベトナム チャドック(ワクチン投与)
ホーチミン市(学校校舎等の贈呈)
目的 ポリオ・ワクチンの投与(INDS参加)
メコン河流域で水上生活をしている5歳未満の子供に、船上より投与する。
ホーチミン市郊外のチャドック地区のヌエンバンツレ小学校に校舎と衛生トイレを贈呈。
地区のインターアクトから学用品と運動用具が寄贈された。その資金は、未使用のテレフォンカードと書き損じの葉書を地区より集めて換金し、これに充てた。一部のクラブではベトナム・ランチでの協力があった。
参加者の中には、ローターアクトのメンバーが4名、ロータリー財団の奨学生1名がそれぞれ自費参加している。
f)RYLA
1999年5月14日-16日にかけて、京都において約200名の参加を得て開催された。また、30回を迎える両丹RYLAが'98年9月に「未来にはばたく若人の集い」として両丹7クラブの参加で行われた。
g)今年度の「意義ある業績賞」は、「洛中ボウル」の京都洛中RCに贈られた。
h)小谷隆一PG、千宗室PG、国際ロータリーの重職に
小谷隆一PGが1998-2000年における国際ロータリー理事に就任されました。また、千宗室PGが1998-2002年のロータリー財団トラスティーに就任されました。
地区においてお2人同時に国際ロータリーの重職につくことは初めてのことであり、ご活躍を期待する次第です。
i)ガバナー事務所分室について
1995-'96年度において、京都商工会館内411号室を「分室」として開設。1997-'98年度の後半に稼働。1998-'99年度において、その運営を完全な形とするべく、新たに運営マニュアルを作成し、ガバナー事務所の管理の下で運用している。
◆ 1年間を終えて
国際ロータリーでは世界の情勢が変化していくのと同じように理事会の対応も変化してきました。地区リーダーシッププランなどはその一例で、2000年7月までに地区編成を変更するように、その採択を進めています。ガバナーがその本来の地区運営、地区事業などに今以上に精力的にたずさわれることができるようにとの配慮からです。
この年度では今までに経験したことがないことが沢山ありました。まず統一した地区のR財団研修セミナーです。私たちの地区は人数が多く、財団に対する認識が深いので、世界で第1位の実績を揚げ、100%ポール・ハリス受賞が9クラブ、100%ベネファクター受賞が1クラブ(さらに1クラブが予定中)という実績があります。しかし1人当りの寄付額は日本で3位で他の地区に追い上げられております。
人道的プログラムでは、私たちの年度では、同額補助金を用いてのプログラムで色々なアプローチをして効果を上げ、R財団地区活動資金のほとんどを消化してきました。さらに、文化交流的プログラムでは台湾やトルコと文化交流語学研修の奨学生を交換できるようになりました。
地区大会は、RI会長主催のアジア会議、2004年に開催予定の関西での国際大会のシミュレーション大会ということもあり、素晴しく、大成功を収めました。これらは既に活動報告に記したとおりです。
そして、「幼児を含む青少年問題」と「地球環境の保全」を2つの目標に頑張っていただいた皆々様に心から御礼を申し上げたいと思います。
◆◆ ガバナーのプロフィール
奉仕を楽しむことのできる温厚篤実な人
清水慶造
宮崎さんはクラブの中で、ロータリーに精通している会員のうちでも特に熱心で、常にロータリーを楽しみ年齢的にも最適任者である。
昨年、ロシアタンカー重油流出事故があった日本海の三国港の近くに住まわれ、街のお医者さんとして親しまれ活躍されている。
若い時から町の若者の集いには積極的に参加され、組織づくりから拡大まで常にリーダーとして活躍。宮崎さんが取り組んでこられたのは、町づくりであり、そのためにはまず人づくり、それらを実行躬行し、数々の要職を務められてきた。
温顔に豊かな包容力を感じさせる彼は人を信じて望みを託し、町を地域を発展させることに対して、力を惜しまない。彼は“積極的参加”型のロータリアンで、“口先だけの奉仕”ではなく“ロータリーに魅力を”、そして自然にやさしいロータリー活動に最重点を置かれることであろう。